【20代・30代に注目される転職先】水産・冷凍食品、酒類、清涼飲料、乳製品等

食品・飲料業界は、日々の暮らしに密着するだけでなく、世界的な人口増・健康志向・気候変動など社会課題に直面している産業でもあります。そんな中、若手人材に求められるのは「変化を楽しむ力」と「生活者視点の発想」。

この記事では、業界別の売上トップ企業を取り上げつつ、それぞれの注目トレンドと若手にとっての魅力を解説していきます。

✅ 水産・冷凍食品業界｜「グローバル×安心安全」へのシフト加速

水産資源の持続性や食品安全の意識が高まり、海外展開・サステナビリティ対応・加工技術の高度化が急務に。物流やITとの連携も進んでおり、テックに強い人材や国際志向の若手が活躍の鍵。

順位	企業名	売上高	特徴と注目ポイント
1位	マルハニチロ	1兆306億円	加工・物流・輸出入を網羅した総合食品企業
2位	ニッスイ	8313億円	養殖や医薬などの多角化事業が強み
3位	ニチレイ	6800億円	冷凍食品と低温物流の両輪展開で安定性◎

国内市場の縮小を見据え、高付加価値商品と海外事業で成長を狙う企業が多い。M&Aや新ブランド立ち上げも盛んで、マーケティングや新事業に携わりたい若手には魅力的な業界。

順位	企業名	売上高	主力ブランド
1位	サントリーHD	3兆2851億円	ダイナミックな事業展開と挑戦文化
2位	アサヒグループHD	2兆7690億円	グローバル戦略と多国籍チームで成長中
3位	キリンHD	2兆1343億円	ヘルスサイエンス分野にも注力

“おいしさ”だけでなく、健康・環境・スマート自販機などの付加価値が重視される時代。商品開発やデータドリブンなマーケティング志向の若手にチャンスが拡大中。

腸内環境・免疫ケア・高齢者向けなど、機能性乳製品やプロバイオティクス市場が伸長。研究開発、ブランド構築、海外市場開拓と、幅広いキャリアパスが期待される分野。

順位	企業名	売上高	強みと成長分野
1位	明治HD	1兆1054億円	医薬・菓子も展開するヘルスケア総合企業
2位	雪印メグミルク	6054億円	安定供給と研究体制のバランスが◎
3位	森永乳業	5470億円	機能性ヨーグルトや粉ミルクが堅調

少子化と健康志向を背景に、糖質オフ商品や大人向けスイーツ市場が成長。さらにEC・キャラクター・海外販売など、商品を育てるマーケターに最適な環境が整いつつある。

順位	企業名	売上高	主なブランド
1位	山崎製パン	1兆1755億円	全国展開・即戦力採用が盛ん
2位	江崎グリコ	3325億円	お菓子とカレー、健康食品の融合戦略
3位	ロッテ	3098億円	マーケティングの強さに定評あり

醤油やマヨネーズといった定番商品でも、植物由来・減塩・ヴィーガン対応などの革新が進行中。グローバルブランド化に加え、医薬・健康食品との境界も曖昧に。

順位	企業名	売上高	注目ポイント
1位	味の素	1兆4392億円	医薬・機能性食品の先駆者企業
2位	キッコーマン	6608億円	世界120カ国以上で展開
3位	キューピー	4839億円	サラダ文化の普及に貢献

“安くてうまい”から“栄養バランスと時短”へ。完全栄養食・高たんぱく系の即席食品が注目されており、商品企画や新規事業開発に若手の視点が不可欠になっている。